こんにちは。ERPパッケージシステム導入コンサルタントのafroriansymです。Π型(パイ型)について語ってみようと思います。パイといえば牌(麻雀)、ではありません。数年前に、高田馬場の雀荘で、大七星(字一色 + 七対子)に振り込んで大負けした記憶がよみがえってきます(泣)
ええと、麻雀の話ではありません。
まじめに”企業が欲しい人材”、そして”個人としてこれからの時代に目指すと良い人材”、という切り口で語ってみようかと思います。
本日、袴で卒業式に出る大学生を目にしたことがきっかけで、意を決して書こうと思いました。そろそろ新卒4月入社の人々が仕事を始める前に、色々と考える時期かもしれませんしね。
4月から働くけれども、いまいち将来どんな人材になればいいのかがわからない。という新卒学生の皆様。そして、これから就職活動するんだ、もしくは継続して就活している。という方々向けに書いてみようと思います。
Π型人材とはどういう人なのか
”Π型人材とは”で検索すると、以下のリンクが最初に表示されました。
・ Π型(π型、パイ型)人材とは、2つ(または2つ以上)の専門分野を持ち、なおかつ専門分野以外の知識も広く、全体の調整をしたり複雑な課題を解決したりすることができる人のこと。キャリア形成の考え方のひとつ。近年、ビジネスで活躍できる人材となるためにはΠ型人材を目指すべきだと言われている。
(Π型人材 | はやり言葉辞典より引用)
引用に少し私の表現を足しますが、長い目で見たキャリアを考えた時に、一つの専門分野だけではなく、複数の分野に深い知見があり、複雑な課題解決であっても成し遂げることができる人材のことを、Π型人材というようです。
少し昔は、T型人材が、一つの専門性の高い領域を持ちつつ、専門領域以外の部分も広く知識を持つ人という定義で重宝されていたようですが、さらに上の人材が求められています。
なんかそう考えると、大変な時代なんだなあ、と感じずにはいられません。
でも逆の考え方をすれば、早く考え方を変えて、とにかく早く自ら変わった者勝ちの時代ともいえなくないでしょうか。
そう思うと、やってやろうという、負けず嫌い(そうでない人も)な想いが多少なりとも湧いてくる人もいるのではと思います。
Π型人材を目指した方が良い理由
これからの時代を安心して楽しく生きるためには。。。みたいなストレートな表現するとまじめすぎて読む気なくすかもしれませんね(笑)
でも端的にいえばそういう人材が重宝されるからです。もっと言えばあなたがΠ型人材を目指していて、将来そうなり、さらには、同じようにΠ型人材の方々とつながりを持つ人材であればなおさら重宝されるでしょう。
人脈は、自分を高めることで広がります。
それでは、2つの立場から、Π型人材になった方が良い理由を考えてみましょう。
企業の立場から見たΠ型人材
企業は、1分野の専門家に頼るだけでなく、複数の分野に知見を持つ人を巻き込んで、事業を開発していくことの重要性を感じている模様です。企業内外の知識をシェアして、総動員してイノベーションを起こす必要があると感じています。
例えば、昨日(2018/03/01)なんかもパナソニックさんがドコモと連携する。といったニュースが出ていましたね。
パナソニックとドコモ、常時接続した「IoT家電」の実証実験を2018年秋に – CNET Japan
こうしたイノベーションの必要性を感じるのはなぜでしょうか。それは私たち自身が一番よく知っているのではないかと思います。
日本の高度経済成長期では、決められた仕事や役割を果たすだけで成果が約束された時代でした。しかし、バブルがはじけて、2000年に入ってからはリーマンショックという大事件の波に飲まれて、経済について明るい話題を聞くことは少ないです。
テクノロジーの発達はすさまじいです。かつて栄えた業界からはマイナスイメージなニュースが聞こえてきます。東芝さん然り、神戸製鋼さん然り。
今まで通りの事業を今まで通りの考え方でやっていても、経済成長が鈍化している中では生き残ることすら難しい状況であることが理由です。だから、さまざまな知見を結集してイノベーションを起こしていかないとならない。
そんな風に企業は問題意識を持っているはずです。(もしかしたら頭では持っているが体に浸透していない企業の方が多いかもしれませんが。。。)
新卒や就活中の学生の皆さんの中には、まだ専門性と呼べるものを軸に持っている方の方が少ないかもしれません。ただし、企業が持つこれからの時代に対する問題意識を同様に持っている人は重宝されるのではないでしょうか。
個人の立場から見たΠ型人材
これからの時代に生き残るために必用はことは何でしょうか。1つのことを掘り下げるだけでは安心できない時代ではないかと思います。危機感をあおるわけではないですが、テクノロジーの発達で、人間ができる仕事はどれだけ残るかわかりません。
そういう時代に、複数の視点からの知見が無いのは危険だと思います。
1つのことを掘り下げると知見は広がります。しかし、伝統工芸品の職人のような生き方をするわけでもなければ、どこまで1つを掘り下げていくことができるでしょうか。1つのことでトップに立つぐらいでなければそれ以外の全ての本質をつかむぐらいにはなることが難しいのではないでしょうか。
それならば、例えばの話ですが、1つのことで1番を目指すのではなく、4位狙いで掘り下げます。その後で(もしくはある程度自身がついたら並行して)、2つ目の専門性を掘り下げる計画をたてる方が”ワクワク”がおまけでついてくるではないでしょうか。
入社して数年は、まだまだ社会人としての在り方などに順応することでやっとかもしれません。そんな中でも、一つの譲れない領域を決めて、掘り下げる。力をつける。そうすると、次にこれを頑張ろう、という形で専門性を広げていくと良いと思います。
自分の仕事が広がること。自分自身が自信を持ってできること、他人や社会に貢献できることの幅が広がること。将来、困ることはないスキルなんて自然と身につくのではないでしょうか。
複数の専門性を深める意気込みがどれだけ大切かを感じている人は多いと感じます。私のように、いままでどおりの働き方や視点のままではまずい、という危機感から感じている人もいれば、異なる視点から同じように感じる人もいるのかもしれません。
どうやってΠ型になるのか
身も蓋も無くそっけない言い方ですが、「経験を積むこと」につきると思います。とはいえコツはあるはずです。個人的には、以下の3点がポイントだと考えます。
1.自分の根っことなる部分を早く決める
2.経験を加速させる仕組みをつくる
3.これと決めたもの以外にもいろいろ手を出してみる
1.と2.は、とにかくスタートダッシュを早く、速度も速く力をつけよう、という意味合いです。
3.は難しいのですが、何を第二の専門としていくかは、試してみないとわからない部分もあります。最初から戦略的に選ぶことも難しいです。理由は、好きなことでないと、続きにくいからです。(←過去記事をご参考に)
副業ということに着手してみることも一つだと考えます。読書会やセミナーを主催するなど、なんでも良いと思います。3.のポイントは、組織内外に関わらず、社会との接点を多く持つことが最も効果的なのではと考えます。
多くの場で学んだこと、経験したことは、自然と道を作ってくれるはず。
とりとめなくなってしまいましたが、
就職活動生は、”採用”や”人事”について一定の知識を学んでおくと面接でも大いに学ぶことができるのではと思います。
最後におすすめです。
概論的なお話を学ぶには、こちらの書籍が良いかもしれません。
人事、採用という観点と、はやり言葉の、人工知能、ビッグデータ、です。
はたして、これからの時代の”採用”、”人事”はどのように変わっていくのか。
けっこう、Wantedly上で掲載している企業(特にスタートアップ)の動向を見ていると面白いかもしれません。
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さて、走ってくるかね。
以上。
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