誰でも感情的になることはありますが、仕事において不用意に相手を傷つけてはいませんか?

こんにちは。ERPパッケージシステム導入コンサルタントのafroriansymです。ついカッとなってしまって、仕事で失敗する。ということはあまりないのですが、内面ではいろいろな気持ちが渦巻いているものです。

 

他人の仕事ぶり(部下に対する叱責(いや、一応、励ましか。。)や、詰めの文化など)を見て思うところがあり、主観的ですが書いておきます。

 

本記事は、会社では管理職など、人をまとめる立場の”リーダー”になって間もない人は、相手をコントロールするのでなく自分をコントロールする癖づけをした方がいい、ということを書きます。

 

特に、相手に攻撃的にならず(感じさせず)、自発的な気付きを与えるためにはまずは自分の価値観は置いて相手を知る必要がある。相手を尊重する心を養うことが重要だと考えます。そんなお話。

 

 

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同僚や部下、それ以外の相手にとどのように接していますか

仕事上、リーダー的な立場になると自分と関係する人の種類も数も増えます。多くの関係者に対して、”好み”で接していないでしょうか。単純な好き嫌い、性格が合う合わないとか、「あの人は生理的に受け付けない」なんてのが頭に浮かびやすいかと思います。

 

ただ、ここでいう”好み”は、「自分の価値観に合うかどうか」と定義します。”好み”に合わない他人に対して、あなたはどのように接しているでしょうか。

 

自分の価値観に合うかどうかなんて色眼鏡で、普段から周囲の人をみることはあまりないのでよくわからないかも知れません。それでは自分以外の人が、他人に対してキツイことを言っていたりする場面をイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。

 

私の周囲でちょっとキツイな。。。と思うタイプは2つあります。

 

1.感情を乗せて接するタイプ

MTGがあったり、個別に報告相談しに行くときに、その日の機嫌はどうかがすごく気になってしまう相手はいないでしょうか。そんな相手がこのタイプです。

 

特に悪い報告をする場合に、タイミング次第では、その相手の感情的な高まりが余計な熱量で返ってくることが多いように思います。

 

それだけならまだしも、先方が機嫌悪いときに、思い出したように指導してくる場合もあります。単純にその人自身のストレス解消のためにやっているのかもしれません。もしかしたら善意で伝えてくださっているのかもしれませんが、指導されている人のモチベーションは下がってしまう。

 

そんな場面をいくつも見てきました。これってなぜそうなるんだろうか。その相手は、自分自身の価値観、視点が正しい、という認識が強いんではなかろうか。そういう仮説が頭に浮かびます。

 

その仮説の検証は別途しますが、誰しも感情的な反応を返されて気持ちが良いはずはありません。より厳しいなと思うのは次のタイプです。 

 

 

 2.ロジカルだが逃げ場を与えないタイプ

こちらは詰めるタイプです。簡単に言うと誘導尋問してくるタイプです。誘導尋問された結果が相手の価値観にそぐわない、イケてない場合にはロジックの弱さを攻撃されます。そして相手の価値観に合うように動くことを求めてくることが多いです。

 

ロジカルな分、自分の視点の未熟さなどを気付くチャンスは与えてくれますが、結局はコントロールされてしまいます。相手の価値観に合うように動かされている感が半端じゃありません。

 

たとえば、資料をレビューしてもらう場合などがわかりやすいです。このタイプは、資料の中に不足しているポイントを必ずついてきます。だいたい、確かに視点が不足していたり裏づけが弱かったりする部分を的確についてきます。

 

ただし息つくひまもなくたたみかけてきます。「この調子じゃあ納期に間に合わない」、「クライアントが納得できる品質をそもそも提供できない」、「どうすればいいと思う?」、といった感じです。

 

実際はもっとアツい反応が返ってきて死にそうになるのですが(笑)。なんにせよ、私の考慮不足です。それではこうしましょう、という代案を考えていないと本当に死にます。やられっぱなしになってメンタルが死にます。

 

というわけで、準備をそこそこ厚くできるようにもなりますが、もし相手の価値観に合わない内容だと突っぱねられてしまいます。

 

 

なんだかハードルが高いですねえ。

 

 

こうした大きく2つのタイプの相手に振り回されて、自分のモチベーションが乱れる。自分の成長のスピードだけでなく、チーム内の成長が止まる。そんなデメリットが出ると非常にもったいないと思います。

 

”好み”を知っていればある程度対処はできますが、感情タイプへの対応は難しいです。ロジカルだが逃げ場を与えないタイプに感情タイプが加わった場合は本当に大変です。

 

極論、相手の”好み”を知ればなんとかなるもんですが、そこまでのハードルが高いと感じるんですよね。

 

なので、心理的安全性を意識したコミュニケーションがとれる人は素敵だと思うのです。

 

※ 心理的安全性、とやらは以下のツイートから深掘してみてください。

 

 

 

失礼しました。話をもどします。

 

 

この2タイプは部下の立場として書きましたが、あなたが管理職として部下に接するときはどうでしょうか。

 

自分自身は相手にどう接しているのか。

 

私自身のことを考えてみました。

 

自分は、ロジカルに詰めすぎないようにとは思っているものの、本当に相手を傷つけないような配慮を具体的にしているのか。

 

そう問うたときに、胸をはって、「はい!」と言えないと感じております。。

 

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そもそも自分の価値観はすべて正しいのか

「結果を出して目標達成すれば、プロセスは問わない。」という明快な答えがある環境では、自分がもっとも効果的だと思う(自分の”好み”の)やり方をうまく伝えてること。そして相手がすんなり受け入れてくれて実際に結果を出してくれればいうことありません。

 

しかし、耳の痛いことを伝えなければいけない場合はもちろんあります。そんな時に感情的にならぬよう気をつけることと、必要以上にロジカルに詰めて相手に逃げ場を失くすような接し方はしないように注意することは当然です。

 

フィードバックする際の注意点は具体的にいろいろとあります。

 

www.afroriansym100life-shift.net

 

 

しかし、フィードバックしたいと思う内容がは正しいのか。いいかえると、自分自身の価値観は、果たして常に正しいといえるのでしょうか。

 

もっと相手の立場や思いを深く理解できる謙虚さを養う必要性はないのでしょうか。

 

相手が納得して行動するには、相手に自分の価値観を知ってもらう努力は必要ないのでしょうか。管理職や上司になった場合、そうした行動をすることは少なくなるのではないでしょうか。

 

部下の立場だと、上司を知ること、上司に知ってもらうためにコミュニケーションするときに様々に表現をします。(もちろん、そんなことわざわざしない人もいます)でも、上司から謙虚に聞いてくるケースをあまり見ないです。

 

それは経験があるからわざわざ聞かなくても仕事を回すことはできるからだと考えます。でもそれで本当に良いのでしょうか。

 

経験からくる判断が間違っている、とは言い切れないのはもちろんです。

 

しかし、もっと自分を謙虚にして、いつでもニュートラルに意見を聞くことができるようコントロールすることを忘れると、相手に攻撃的になってしまうことを自分自身が感じています。

 

感情的になる時を分析する

それではどうやれば謙虚になることができるでしょうか。自分の価値観を絶対だと過信せず、相手の視点も受け入れることができるようになりたいと思うことがまず第一です。

 

具体的には、まずは自分の価値観を知ること。次に、価値観と違う内容を聞いたときに自分がどのような反応をするかです。これは経験していかないとどんな反応をするかはわからないので、数ヶ月ほど記録することが良いです。

 

感情的になってしまう場合もあると思いますし、相手の価値観を認めずつぶそうとコントロールしにかかる場合もあると思います。まずは自分の傾向を知ることで、「自分が絶対正義なんだ!」と思う場合に一呼吸おくことができるようにするところから始めたいと思います。 

 

 

感情をモチベーションに変える

自分の価値観にそぐわないことがあったときの分析ができたら、どういう反応を相手に返すべきかを具体化すると良いです。

 

単純に、相手の価値観をもっと知ろうとする。深く相手の意見を聞く。どこまで深く聞くのか、いつ聞くのか、どんな視点から聞くのか。色々と掘り下げることはあります。

 

でも、「うまくいかない、自分の価値観に合わない、コントロールできない」と感じた時のフラストレーションって、自分も相手も殻を破って成長するきっかけだと思うんです。

 

成長できるんだったら、とにかくやってやろうじゃないか、と思うんです。

(なにもしなければ失敗もなく、気付きもありません。もちろん、成長はありません。)

 

まとめ

相手を不用意に傷つけずに仕事ができるようになるためには、色々な人と接して経験をつむこと。そして経験を分析して今後どうするかを練りながらどんどん経験をつみ続けること。 

 

経験をつむときに注意したいことは、「自分の価値観を知ること」(自分の価値観を異なるものへの反応を知ることを含む)、「多様な価値観を知り、受け入れる訓練をすること」です。

 

自分の価値観は変わるので、時々こうした分析の営みは必要です。

 

 

単純に、アンガーマネジメントなどは知識として知っておいて損はありません。

 

アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

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独自に、まとめに書いたようなプロセスを自分でやることができる仕組みを考えている最中です。まとまってきたら、記事にします。

 

それまでは、並行してインプット。 (調査と自分のポジションを明確にするために行動行動。)

 

 

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子育て、育児についても、アンガーマネジメントだけでなく、自分の価値観を知ることは役にたつのではと考えている今日この頃。

 

書きたい内容はまだまだありますねえ。

 

 

以上。

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